看護師が円満退職する場合に必要な準備とコツについて説明します。必要な準備は妥当な退職理由を考えることと余裕のあるスケジュールを組むことです。
妥当な退職理由とは、上司や同僚がやむを得ないと納得して退職を認める内容であることです。理由にすべきことは結婚、出産、配偶者の転居、親の介護に専念、スキルアップのための留学や再入学、自身の体調不良や病気などです。逆に理由にしてはいけないのは、上司や同僚への不満、多忙、給与昇給など待遇面への不満などネガティブな内容を理由にすると、職場の人たちの心証を害し、人間関係が悪化しかねません。
退職理由を決めた後は、余裕のあるスケジュールを組んで円満退職を目指します。まず退職の意思を上司に伝える時期は退職日から逆算して3カ月程前が理想です。法的には14日前でも問題なく、一般企業でも1カ月前に伝えるのが良識的ですが、看護師という重要で多忙な職種であることを考慮すると、勤務シフトの調整や業務の引継ぎなどを確実に行えるように時間に余裕が必要です。上司に意思を伝え了承を得てから退職届を提出し、有給休暇取得を踏まえての退職日を伝えましょう。上司から同僚へ退職の話を伝えて貰えますが、円満退職のコツとしては、同僚一人ひとりに直接、今までの感謝と退職理由を話すことが重要です。
もし上司や同僚に強く引き留められた場合は、強硬な姿勢は取らず、冷静かつ柔軟に対応することもコツの1つです。引き留めてくれたことへの感謝の気持ちを伝え、即答ではなく「考える時間を下さい」と身を引いて顔を立てることも必要です。そして熟考の結果の最終結論として退職の意思を伝えましょう。